ChatGPTが数百のドメインを確保した「Atlas」
人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界

ChatGPTが、新サービスの発表に合わせて数百ものドメインを登録・ブロックしていたことをご存知ですか?
2025年10月21日、OpenAIは新ブラウザ 「ChatGPT Atlas」を発表しました。
Atlas(アトラス) とは「地図帳」を意味する言葉です。
その翌日、ドメイン業界で話題になったのが、OpenAIによる大規模なドメイン確保でした。
確認されたのは、chatgptatlas.fun、chatgptatlas.beauty、chatgptatlas.realty など、chatgptatlas.○○ という形式のドメイン。
調査では、OpenAIが数百のTLDで登録、または第三者が取得できないようブロックしていたと報じられています。
一方で「.auto」のように登録料が高額なTLDや、登録条件のあるもの、小規模レジストリが運営する一部TLDなどは対象外だったとされています。ブランド保護には、複数TLDをまとめて守るDPMLやGlobalBlockのような仕組みもあります。ただし、OpenAIが今回どのサービスを利用したかは公表されていません。
ここまで広範囲に名前を押さえるのは珍しい動きです。
この徹底したドメイン確保の背景には、ChatGPT登場後に起きた“ドメイン狂騒曲”もあったのかもしれません。
2022年11月から2023年4月初旬にかけて、ChatGPT関連ドメインの月間登録数は約910%増加し、模倣やスクワッティングも急増しました。そうした状況を踏まえると、新サービス「ChatGPT Atlas」では、第三者に先を越される前に広範囲のTLDを押さえる、より積極的なブランド防衛に動いたと考えるのは自然です。
悪意のある第三者は1文字変えた類似ドメインを作ることもできますが、それでもOpenAIは、少なくとも「ChatGPT Atlas」そのものの名前については、かなり徹底した防衛策を取ったことになります。
ChatGPT Atlasは2026年8月9日をもって単体ブラウザとして終了しましたが、確保されたドメインの一部は今もOpenAI側のページへ転送されています。
サービスは終わっても、取得したドメインはブランド資産として残っています。ChatGPT Atlasの事例は、新サービス名を企業がどこまで守るのかを示す、かなり極端なケースと言えそうです。
参考
ChatGPT goes on domain registration binge for new Atlas browser
ChatGPT 搭載のブラウザー、ChatGPT Atlas が登場
Evolving Atlas into ChatGPT for browser-based agentic work
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