AIブームで世界中から登録が殺到する「.si」

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人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界

 

 

スロベニアの国別ドメイン「.si」に、いま世界中から登録が殺到していることをご存知ですか?

 

「.si」は、1992年に誕生したスロベニアに割り当てられた国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)です。

 

そんな「.si」が、2026年9月から突然注目を集め始めました。
きっかけは、米国で「Artificial Intelligence(AI)」を「Super Intelligence(SI)」と呼ぶ動きです。9月22日の国連総会でトランプ大統領がSIという呼称を打ち出し、9月29日には米連邦政府の行政機関で「AI」に代えて「SI」を使用する大統領令に署名しました。

 

もちろん、世界中でAIの名称がSIに変わったわけではありません。あくまで米国の行政機関での呼称です。それでも、ドメイン市場は敏感に反応しました。

 

スロベニアの公式レジストリによると、2026年9月の「.si」新規登録は46,066件。8月の3,515件から約13倍に増えました。
9月30日には1日で11,000件超、10月1日にも12,000件超が登録されています。

 

さらに10月5日の確認時点では、「.si」の総登録数は約28万9,000件。直近24時間だけでも1万5,000件を超える新規登録が表示されています。
一時は、登録ペースでAIブームの象徴ともいえる「.ai」を上回ったことも確認されています。

 

人気の理由はわかりやすく。「SI=Super Intelligence」と読めること、短いこと、世界中から登録できること、そして「.ai」より比較的安価に取得できることです。例えば、ゴンベエドメインの登録料金で比較すると、「.si」は4,950円(税込、登録期間1年)に対して、「.ai」(税込、登録期間2年)は35,640円です。

 

実際、海外の大手ホスティング事業者では「.si」が「.com」に次ぐ人気になった例もあります。一方、そこで登録された「.si」のうち、明確にAI関連と判断できる文字列はごく一部だったという調査もあります。

 

つまり、実際のサービス利用だけでなく、「SIが次のAIになるかもしれない」と見込んだ先行取得や転売目的の登録も相当数含まれているとみられます。これは、AIブームによってカリブ海のアンギラの「.ai」が世界的な人気ドメインになった現象を思わせます。

 

ただし、「.si」が「.ai」と同じ道をたどるとは限りません。SIという呼称が世界のテクノロジー業界で定着するかは、まだわからないからです。
それでも、言葉がひとつ変わっただけで、国別ドメインの登録数が一気に跳ね上がる。
いま「.si」で起きていることは、トレンドがドメインの価値を一夜で変えることがある、という好例なのかもしれません。

 

参考
register.si
Follow the Growth of .si Domains
Delegation Record for .SI
トランプ米大統領、政府文書での「人工知能(AI)」使用を禁止、「スーパーインテリジェンス(SI)」と改称する大統領令発表(米国)
INAUGURATING THE ERA OF SUPER INTELLIGENCE
Slovenian .SI Domain Registrations Outpace .AI After Trump’s ‘Super Intelligence’ AI Rename
Slovenia’s .si domain sees a surge in registrations after Trump’s ‘super intelligence’ order

 

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