100億円以上で取引された「ai.com」

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人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界

 

 

100億円以上で取引されたドメインをご存知ですか?

 

それは「ai.com」です。

 

このドメインを取得したのは、暗号資産取引サービスcrypto.comの共同創業者兼CEO、クリス・マルザレク氏です。
報道によると、取得額は7,000万ドル(※約109億円)。支払いは暗号資産で全額決済され、売り手は非公表とされています。

 

この取引は、2026年2月時点で公表されたドメイン売買としては過去最高額級と報じられました。業界ではこれまで、carInsurance.com の4,970万ドル、vacationrentals.comの3,500万ドル、voice.com の3,000万ドルなどが高額取引として知られていましたが、「ai.com」はそれらを上回っています。

 

マルザレク氏は、この「ai.com」を単なる目立つドメインとして取得したわけではありません。2026年2月、スーパーボウルに合わせて「ai.com」を本格披露し、ユーザーが個人向けの自律型AIエージェントを作成できるプラットフォームとして展開すると発表しました。公式発表では、こうしたAIエージェントは、メッセージ送信やアプリ操作、各種タスク実行などを担う構想とされています。

 

今回の売却を仲介したブローカーのラリー・フィッシャー氏は。「ai.com」のような資産には代替がなく、同じ機会は二度と訪れないかもしれないと、その希少性を強調しています。実際、「AI」そのものを表す1語の「.com」という分かりやすさは極めて強力で、ブランド性という点でも特別な存在です。
こうした超高額ドメインが、最終的にどれほどの事業リターンを生むのかは、まだ分かりません。

 

ですが、すでに Crypto.com という強力なブランドを持つマルザレク氏にとって、今度は「ai.com」という、時代のキーワードそのものを示すドメインを押さえること自体に、大きな意味があるのでしょう。ドメインは単なるネット上の住所ではなく、ときに市場や潮流そのものを象徴する“看板”になる――
「ai.com」の取引は、そのことをあらためて印象づける出来事と言えそうです。

 

※2026年2月のレート 1ドル=約156円

 

参考
ai.com Launches Autonomous AI Agents to Accelerate the Arrival of AGI
AI.com bought by Crypto.com founder for $70mn in biggest-ever website name deal
AI.com domain name sold for record-breaking $70 million
Crypto.com places $70M bet on AI.com domain ahead of Super Bowl

 

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