【第124回】ドメインのご先祖は「.arpa」

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人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界

 

 

ドメインのご先祖は「.arpa」であることをご存知ですか?

 

1969年11月21日、アメリカの国防総省国防高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency)
は、インターネットの原型となるARPANETの実験を開始しました。カリフォルニア大学
ロサンゼルス校、カリフォルニア大学サンタバーバラ校、スタンフォード研究所、ユタ大学
の4ヶ所のコンピューターがパケット通信回線によって相互接続に成功。
「.arpa」は、ARPANETにDNSが導入される1984年頃、暫定的に使用するドメインとして作られたのです。

 

その後も「.arpa」は、「.com」や「.net」のような登録可能なドメインとしてではなく、
インターネットインフラ用トップレベルドメイン(InfrastructureTLD)として提供されています。

 

e164.arpa :電話番号をURI(Uniform Resource Identifiers)に対応付ける際に利用
ip6.arpa :IPアドレス(IPv6)をドメイン名に対応付ける際に利用
in-addr.arpa :IPアドレス(IPv4)をドメイン名に対応付ける際に利用

 

一時は「.arpa」を削除するために、新たなインフラ用データベースが「.int」ドメイン上に
作られたこともありましたが、2000年5月、この方針は撤回され「.arpa」はインフラ用
ドメインとして存続すること、「.int」は国際機関のためだけに使われること、以上が決まり
ました。以前お伝えした通り、1985年1月1日に世界初のルートサーバ「nic.nordu.net」の
識別用として用いられた「nordu.net」が登録され、その4ヶ月後に世界で初めて正式なDNS
管理手順に則って「World Wide Web」に登録されたドメイン名「symbolics.com」が誕生
しています。これらの登録前に存在した「.arpa」は、ドメインのご先祖ですね。

 

参考
IANA .arpa
Wikipedia .arpa
JPNIC Infrastructure TLDとは

 

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