【第118回】Facebookから約6億円の賠償を求められているドメイン登録事業者

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人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界

 

Facebook(*1)によって約6億円(*2)の賠償を求められているドメイン登録事業者をご存知でしょうか?

 

それはOnlineNicです。

 

Facebook は2019年10月にOnlineNicとWhoisプライバシーサービス「ID Shield」に対し、
「www-facebook-login.com」や「login-lnstargram.com」などFacebookやInstagramと関連が
あるように見せかけた35のドメイン名を登録させているとして、カリフォルニア州に訴えました。

 

これらのドメインは、フィッシング詐欺など悪事に結びつくことが多く、Facebookによれば、
OnlineNICにはフィッシング詐欺業者にドメインの登録を認めた前科があるそうです。

 

2022年3月、OnlineNicに300万ドル(約3億6,600万円*2)を超える支払いを命じる地裁判決
が出ました。OnlineNic​​は訴訟の弁護をやめ、事業を閉鎖する予定であると述べましたが、
現在も運営されており、同社に対する法定損害賠償は合計313万5000ドル(約3億8,200万円*2)
になりました。

 

また、OnlineNic​​は証拠隠滅をしたことにより、Facebook側の弁護士費用も負担することになり
ます。その額は200万ドル(約2億4,400万円*2)以上。裁判官は費用の詳細を要求しています。

 

OnlineNicは法定費用を含めて、全部で500万ドル(約6億円*2)以上を支払わなければならない
可能性があるのです。

 

(*1)Facebook 訴訟開始時の社名、現在はMeta社。本文では混乱を避けるためFacebookで統一。
(*2)2021年3月のレート。1ドル約122円。

 

参考
Judge orders OnlineNic to pay Facebook over $3 million for cybersquatting
Facebook sues domain name registrar OnlineNic
OnlineNIC says it’s shutting down because of Facebook lawsuit
Facebookは悪事を招く類似ドメイン名詐欺でOnlineNICを提訴

 

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