FIFAワールドカップ2026に便乗したドメイン6万件超の実態

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人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界

 

 

FIFAワールドカップ2026の開幕に便乗した関連ドメインが、世界中で6万件以上も登録されている現象をご存知ですか?

 

ワールドカップのような世界的イベントでは、毎回のように関連ドメインが大量に登録されます。
今回も例外ではありません。セキュリティ調査では、FIFAワールドカップ2026を連想させる文字列を含むドメインが、2026年6月時点で6万件を超え、7月に入ると更に増えて6万8千件超に達していました。

 

注目すべきなのは、その中身です。多かったのは、ギャンブル・ベッティング、ライブ配信、アプリ配布、予想・スコア、ニュースといった分野でした。つまり、単に「大会名を記念して取られたドメイン」が多いというより、試合を見たい、賭けたい、アプリを探したいというファンの行動に直接ぶつけるような名前が目立っているのです。

 

さらに、この大量のドメインは、世界中のファンがばらばらに登録しているわけではなさそうです。
調査では、わずか10件の登録者メールアドレスが全体の2割を占めるとされ、一部は特定のレジストラやネームサーバーに強く集中していました。そこから見えてくるのは、自然発生的な盛り上がりというより、かなり組織的な“ドメインの場所取り”です。

 

ドメイン別では「.com」と「.com.cn」が目立ち、登録インフラにも偏りがみられました。
もちろん、これらすべてが不正目的とは限りません。ニュースサイト、ファン情報、合法的な企画やキャンペーンも含まれているはずです。

 

とはいえ、ワールドカップのような巨大イベントでは、公式サイトに似せたドメイン、偽チケット販売、違法配信、アプリ配布を装うサイトが増えやすいのも事実です。実際、当局も大会関連の偽サイトやなりすましドメインについて注意喚起を出しています。

 

ワールドカップ関連のサイトにアクセスしたり、アプリを入れたり、チケット情報を確認したりするときは、そのドメインが本当に公式のものなのか、一度立ち止まって確認することが大切です。URLの文字列だけでなく、運営元、公式サイトとのつながり、決済情報の入力先まで含めて確認したいところです。

 

ワールドカップの熱狂の裏側では、試合そのものとは別に、“名前の争奪戦”もまた大規模に進んでいるようです。

 

参考
68,745 domains referencing the 2026 World Cup
FIFA World Cup leads to surge in domain registrations for gambling sites
Alert Number: I-052726-PSA | 27 May 2026 Threat Actors Spoofing FIFA Websites in Advance of the 2026 World Cup
APTLD Newsletter (29 June 2026)

 

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