Meta社から訴えられて無料でドメインを提供していた企業が廃業

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人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界

 

 

Meta社から訴えられて、5億ドル(約750億円※)で和解したのにドメイン事業から撤退した企業をご存知ですか?

 

その企業はFreenom社です。

 

Freenom社はレジストリ(ドメイン名のデータベースを維持、管理する機関)として
「.gq」、「
.ml」、「.cf」、「.tk」のccTLD(国別コードトップレベルドメイン)、
.ga」を無料で登録できることで、世界的に有名になりました。
しかし、無料で提供しているため、スパムメールやフィッシングメールに使用されている
ケースが多く、問題になっていました。

 

また、Webサイトへのトラフィックが増えると、ドメイン保有者へ連絡もなしに突然ドメインを停止して、料金を請求する方法をとっていました。

さらに、Meta社からはFreenom社が管理する「faceb00k.ga」などのドメインでFacebookに
何千回もタイポスクワッティングをされたと主張され、米国のサイバースクワッティング
防止法に基づき、5,000件の訴訟を提起され、侵害ごとに10万ドル(約1,500万円※)、
合計で5億ドル(約750億円※)の損害賠償を求められていました。

 

Freenom社は2023年、ICANN公認レジストラ(ドメイン名登録申請受付機関)の認定を
失ったためgTLDの提供や、レジストリとしてのccTLD無料提供ができなくなりました。
同社のホームページでは、希望するドメインの検索はできますが登録は
できません。

 

 

このような状況の中、2024年2月12日、Freenom社はMeta社は賠償金を支払った後、
ドメインビジネスからの撤退を決定したことを発表しました。

 

なお、Freenom社で登録されていたgTLDはGandiに移管され、
ccTLDはFreenom社が9年の更新を無償としているそうです。

 

※2024年2月のレート。1ドル約150円。

 

参考
Freenom settles $500 million Meta lawsuit and will exit domain business

 

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