go.jpでも安全とは限らない 政府系ドメインがフィッシングに悪用された事例

人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界

 

 

政府機関などが利用する「go.jp」配下のサイトが、フィッシングに悪用されたことがあるのをご存知ですか?

 

2019年、国立成育医療研究センターの看護職員募集サイト「nurse.ncchd.go.jp」が不正アクセスを受けました。同センターは9月25日にサイトを停止しましたが、その後もGoogle Chromeでは、フィッシングサイトとして警告が表示される状態だったと報じられています。

 

注目したいのは、このURLが 「.go.jp」だったことです。

 

go.jpドメインは誰でも登録できるわけではなく、政府機関や各省庁所管の研究所、独立行政法人などに登録対象が限定されています。そのため、「go.jpなら安心」と感じる人もいるかもしれません。

 

しかし今回のケースでは、怪しい人物がgo.jpドメインを取得したのではなく、正規のgo.jp配下サイトそのものが不正アクセスを受けました。

 

つまり、登録資格が厳しいドメインでも、WebサーバーやCMS、管理アカウントに弱点があれば、フィッシングや改ざんに悪用される可能性があります。同じ2019年には、大学などが利用するac.jpでも、登録資格を持たない第三者による不適切な利用が問題になりました。また、国立成育医療研究センターでは2021年にも、別のWebサイトで不正アクセスが確認されています。

 

大切なのは、「信頼できるドメイン」と「今見ているページが安全であること」は別問題だということです。
go.jpやac.jpだからといって無条件に信用せず、突然パスワードやカード情報の入力を求められたり、不自然なダウンロードを促されたりした場合は、一度立ち止まることが大切です。

 

ドメインは登録者の属性を示す手掛かりにはなっても、サイトの安全性まで保証してくれるわけではありません。

 

参考
JPドメイン名の種類と対象
GO.JPドメイン名の登録対象組織確認フロー
「GO.JP」でも過信は禁物、政府系ドメインにフィッシングサイトが発覚
看護師の採用サイトへの不正アクセス、サイトを停止し調査を実施(国立成育医療研究センター)
安全神話崩壊? 「ac.jp」ドメインを持った風俗情報サイトが見つかり騒ぎに
国立成育医療研究センターWebサイトへの不正アクセス、WordPressのID・パスワードが類推しやすいことが原因

 

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