ロシアによる米大統領選への干渉を阻止、32のドメイン差し押さえに成功した米司法省
人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界
米司法省がロシア政府による米大統領選挙干渉のために使用されていた、32のドメインを差し押さえたことをご存知ですか?
2024年9月4日、米司法省は、ロシア政府が2024年11月の米大統領選挙に干渉するために使用
していた32のドメインを差し押さえたと発表しました。これらのドメインは、偽のニュース
サイトを装い、米国の有権者を欺く目的で設立されていたとされています。
さらに、米政府はロシア国営メディアの幹部に対して制裁を科し、ロシア政府がメディアを
通じて米大統領選挙に介入しようとしていると非難しました。これらの対策は、ロシアに
よる情報操作や選挙干渉の試みに対抗するためのものです。米司法省は、ロシア政府が
メディアや偽ニュースサイトを利用して、米国の世論を操作し、選挙プロセスに影響を及ぼ
そうとしていると指摘しています。
32のドメインは、ロシアのIT企業であるソーシャルデザイン・エージェンシー社やストルク
トゥーラ・ナショナルテクノロジー社、さらに非営利組織ANOジアロクが管理。これらの
組織は、ロシア政府、特にクレムリンのプロパガンダ活動を支援しているとされています。
ちなみに、差し置押さえられたドメインの一つに、ワシントン・ポスト紙の偽サイトがあり
ました。URLは正規の「washingtonpost.com」に似せた「washingtonpost.pm」でした。
参考
Justice Department Disrupts Covert Russian Government-Sponsored Foreign Malign Influence Operation Targeting Audiences in the United States and Elsewhere
米政府、大統領選への干渉でロシアに制裁へ
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