一等地の不動産のように取引されるドメイン

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人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界

 

 

ドメインが、まるで一等地の不動産のように数十年がかりで取引された例があるのをご存知ですか?

 

その代表例としてよく知られているのが、lasvegas.comです。
2005年5月、このドメインは最大で約9,000万ドル(当時のレートで約99億円)規模になる可能性がある契約として、注目されました。

 

特に異例だったのは、一括払いではなく、超長期の分割構造が採られていたことです。契約時に1,200万ドル(同約13億円)を支払い、その後も段階的に月額支払いが続く形になっていました。さらに、継続を選べば2040年まで支払いを続け、契約満了時にドメインが移転される仕組みだったとされています。

 

つまりこれは、単純な「高額ドメイン売買」というより、長期の利用権と将来の所有権移転を組み合わせた契約でした。その姿は、通常のドメイン売買というより、むしろ不動産の割賦販売に近いものだったと言えそうです。

 

lasvegas.comのような都市名の完全一致ドメインは、観光や宿泊、エンタメなど幅広い需要と結びつきやすく、集客力そのものが価値になります。だからこそ、このような破格の条件でも取引が成立したのでしょう。

 

ドメインは単なる文字列ではなく、時に“場所”そのものとして値付けされます。lasvegas.comの事例は、そのことを強く印象づけた出来事でした。

 

参考
FINANCIAL STATEMENTS OF VEGAS.COM
George Kirikos Discovers 2005 Deal to Purchase LasVegas.com Could Net Seller $90 Million Over Time
Report: Vegas.com Bought LasVegas.com in 2005 For Up To $90 Million Dollars

 

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