マイクロソフトのクラウドアプリ、「.com」を捨てる
人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界
マイクロソフトが「.com」を捨てて「.microsoft」ドメインに移行することをご存知ですか?
2024年4月、マイクロソフトは、Microsoft365アプリおよびサービスに使用しているドメイン
「.com」を、「cloud.microsoft」に移行し統合する計画を発表しました。「.microsoft」は
同社が管理するトップレベルドメイン(TLD)で、ブランドTLDと呼ばれています。
マイクロソフトはクラウドアプリが増加する過程で、管理するドメインの数も増えています。
以下の画像は複数の異なるドメインにあるマイクソフトアプリとサービスです。
ドメインを集約すれば、アプリ間を移動する際のサインインやリダイレクトの遅延を減らし
、全体的な操作が合理化されます。開発者もアプリの管理やセキュリティを維持するために
必要な許可リストの複雑さが大幅に軽減されます。そこでMicrosoft365をはじめとするアプリ
のドメインを「サービス名.cloud.microsoft」に統合することに決めたのです。
例えば、「outlook.office.com」は「outlook.cloud.microsoft」になります。元のドメインで
ある「microsoft.com」は、マーケティング、サポート、eコマースなど製品以外の体験に
使用される予定です。計画によると、新たに立ち上げるサービスから着手、いずれは既存
のサービスもドメインを移行する予定で、ドメインの移転によりリンクやブックマークが
機能しなくなる懸念については、長期的に転送設定を実施するので問題視していません。
「.microsoft」はマイクロソフトが管理するブランドTLDなので、同社の正規サービスである
ことがわかりやすく、フィッシング対策にもなることからブランドTLDを活用する企業が
増えていくかもしれませんね。
参考
Introducing cloud.microsoft: a unified domain for Microsoft 365 apps and services
Microsoft moving its cloud apps from .com to .microsoft
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