215万円で買った“松ぼっくりAIドメイン”を4,240万円で売る

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人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界

 

 

安く買って高く売られている松ぼっくりAIドメインをご存知ですか?

 

そのドメインは、「pinecone.ai」です。

 

「Pinecone」は直訳すると“松ぼっくり”。ドメイン「.ai」はアンギラに割り当てられている
ccTLDですが、近年では「AI」(人口知能)をイメージしやすいことから、人工知能を中核とした
技術やサービスを提供する企業に多く使われています。

 

2023年11月6日、Dyanadotが開催した「.ai」の登録期限切れドメインオークションで、1,714個の
期限切れドメインのうち192個に入札がありました。中でも最も高額で取引されたのは
「pinecone.ai」の14,200ドル(約215万円※1)でした。

 

なぜ「pinecone.ai」は高額で取引されたのでしょうか?Pineconeは、Shopify、Gong、Zapier など
のテクノロジー企業を顧客として、あらゆる規模の企業から注目を集めるベクトルデータベース
の名称だからです。

 

2019年にシリコンバレーで創業したPinecone社は、クラウドベースの機械学習プラットフォーム
「Amazon SageMaker」の立ち上げに携わったスタッフによるスタートアップ企業で、Amazon、
YouTubeのレコメンドシステムやGoogle、Pinterestのような大手企業も使用している、数十億もの
データ格納と高速なクエリ処理を実現する機械学習用のデータベースを一般企業にも広めたい、
というコンセプトのもとPineconeを開発しました。

 

しかし、購入されて間もない「pinecone.ai」は、また売りに出されたのです。
ドメイン売買サイト「Squadhelp」において、295,000ドル(約4,240万円※2)で販売されています。
(2023年12月19日時点)

 

 

14,200ドル(約215万円※1)で購入した「pinecone.ai」を、20倍以上の295,000ドル(約4,240万円
※2)で売っています。ドメイナーは、もっと高額で売ることができると判断したのでしょう。
このドメインを誰がいくらで手に入れるのか興味深いですね。

 

※1 2023年11月のレート。1ドル約152円。
※2 2023年12月のレート。1ドル約143円。

 

参考
Over $160k of expired .ai domains sold today
Pinecone lands $10M seed for purpose-built machine learning database

 

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