Googleと揉めたアヒル
人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界
Googleと、アヒルがトレードマークの検索エンジン「DuckDuckGo」の間で、ドメインを巡
る確執があったことをご存知でしょうか?
DuckDuckGoとは、2008年に設立されたインターネット検索エンジン。
インターネット経由でユーザーを追跡して、その足取りを広告主に販売しない、つまり、ユー
ザーの情報収集は一切しないことをコンセプトとして、最大手の検索エンジンであるGoogleと
差別化を図っています。2013年以降に利用者数が増加し、2020年3月時点で1日に検索される
クエリ数の平均値は4,400万件以上となりました(※)。
事の発端は、「duck.com」にアクセスするとGoogleの検索ページへリダイレクトすること。
「duck.com」は、以前On2 Technologies(元Duck Corporation)が所有していたドメインで、2010
年にGoogleがOn2を買収したことで所有権がGoogleに移動しました。DuckDuckGoへアクセス
させないための妨害工作として取得したわけではありません。しかし、DuckDuckGoはこのリ
ダイレクトに対して、反競争的だと批判していました。
2018年7月、批判を受けたGoogleは「duck.com」の所有権をDuckDuckGoへ譲渡しました。2020
年6月現在は「duck.com」にアクセスすると、「duckduckgo.com」へリダイレクトされていま
す。ドメインの所有権移動に関する条件等は公表されていません。
※2020年8月27日更新
※参考
Confirmed: Duck.com Transfers to DuckDuckGo
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