【第59回】「jal.com」のドメイン名紛争でJALが負けた理由

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人知の及ばぬ32ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界

 

 

JAL(日本航空株式会社)が「jal.com」の所有権を巡る訴訟で負けたことを、ご存知ですか?

 

ドメインの登録は、原則として先願主義(早い者勝ち)ですが、サイバースクワッティング対策のための仕組みが整備されています。

サイバースクワッティングとは、

  • 他人が権利を持つ商標や商号などの文字列を含むドメイン名を先に登録し、 転売などを図ろうとする行為。
  • ドメイン名に著名な名前を使用し、その著名性を利用してユーザーに故意に誤認や混同を生じさせ、自分のWebサイトに多くのユーザーを引き寄せようとする行為。

以上の行為を指し、このような行為によって引き起こされる紛争を処理するための規則(基準)として、ドメイン名紛争処理方針(DRP)が定められています。

JALはドメイン名紛争処理方針に則り、John A Lettelleir氏が取得した「jal.com」の所有権の移転を求める訴訟を起こしました。しかし、JAL側の主張は認められませんでした。
JALが敗北した理由は、

  • John A Lettelleir氏のイニシャルが「J.A.L」であり悪意がなく、正当なつながりをもった取得であること。
  • 「jal.com」は同氏が取得した唯一のドメイン名であること。転売目的であれば、もっと多くのドメインを取得していたと判断された。
  • 「jal.com」の取得は、インターネットが広く商業利用される以前の1993年だった。

以上が挙げられます。訴訟には負けたましたが、現在「jal.com」はJALが所有しています。JALは5万ドルで、その所有権を手に入れたのではないか、と言われています。

このようなケースもあるので、今後事業などで必要となるドメインは、予め取得しておくことをおすすめ致します。

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